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読書感想文の書き方が分からない!ので……?

書いた人: @kcscarrot-konno

こんにちは、H2開発グループの今野です。

今回はケーシーエスキャロット Advent Calendar 2024の6日目の記事としても書いています。

こういう会社ブログを書くとなったとき、技術書やビジネス書など何かしら仕事の役に立ちそうな本を読んでその紹介をする、というのは定番ネタの一つですよね。
ただ、本を読み終わっていざ紹介記事を書こうとなったとき「それってどうやってまとめたらいいの?」と困ったことはありませんか?

そういう私はもちろん何度も困りました。
昔から読書感想文というのが本当に苦手で、少なくとも個人的には読書感想文の作法を学校で習った記憶がなく……課題で出されたときは毎度あらすじをなぞって少し意見を付け加えたようなモニョモニョっとした文章でお茶を濁していたことをよく覚えています。

そんな私が少し前にふと思い立ち、長年コンプレックスとなっていた読書感想文の書き方を学ぼう!と意気揚々と購入したのがこの本です。

小学館 ドラえもんの学習シリーズ: ドラえもんの国語おもしろ攻略 読書感想文が書ける

……いえ、決してふざけているわけではありません。私は子供のころからこのドラえもんの学習シリーズには絶大な信頼を置いており、特に算数の文章題シリーズには大変お世話になりました。ではなぜ子供の頃に読んだ覚えがないのか、というとこの本の発売が2013年だったからです。そのころの私は既に社会人。 1990年に発売された本が現在も版を重ねる一方でコンスタントに新作が登場する、歴史あるシリーズなのです。

下敷きとなる物語はのび太君たちの学校で定期的に校内読書感想文コンクールを開催することになったところから始まります。
いつも通りのび太君がドラえもんに泣きつき、読書感想文を書くためのコツを色々な人から教わるというスタイルで話が進んでいきます。最終的にはアドバイスを自分のものにしたのび太君が、何回目かのコンクールで優勝するという素晴らしい成果を挙げたところで幕引き。アドバイスを吸収する過程はドラえもんの道具を借りないとあり得ないスピードだったとは言え、感想文自体はちゃんと自分で本を読んで書き上げているので普通にすごいんですよのび太君。
ところで作中初回の提出期限がコンクールの告知から1週間後だったんですが、これ授業中に課題図書を読む時間を設けてないと他の宿題全免除でもなかなか厳しいスケジュールではないでしょうか、小学生ってそんなもんだっけ……?

さて、ストーリーへの心配は脇に置いて肝心の参考書としての内容に移りましょう。
私はこの本を読んで、読書感想文の背骨は概ね以下の三段構成である、と理解しました。

  • 話そうとしている内容が何であるか―背景の説明
  • それはどのようなものだったか―内容の説明
  • それを受けて自分はどう感じたか―自分の意見

言われてみればそれはそうだよねという気持ちにもなりそうですが、意外とこれが明確になるだけで私はだいぶ救われていまして、何より「どういうものであったか」を説明してよいということが分かったことで肩から荷が降りた気持ちになりました。三段構成の要素を箇条書きでメモしながら読むだけで、後から感想文が相当書きやすくなるはずです。

その大前提に加えて、話の組み立て方のアイディアや内容との向き合い方に色々な目線を持つためのテクニックが紹介されています。いつも話の流れが一緒になってしまうと感じる人にもアイディアの引き出しを増やすきっかけとして良さそうだと感じました。
本文を読むのが億劫な場合は巻末の「虎の巻」と称したポイントだけ絞って読んでも良いかと思います。また電子書籍版は本の性質上固定レイアウトではありますが、スマートフォンでも読めなくはないのでそういう意味でもおすすめです。私は第3世代のiPhone SEで読んでいますよ。

小学生向けの学習参考書と侮るなかれ、文章の書き方で悩んでいるのであれば一読の価値があるかもしれません。
読書感想文というコンテキストでの説明ではあるものの、うまく読み替えるとイベントなり感想を書くようなコンテンツ全般に使えるのではと思っているのでいずれ試してみたいです。

ということで、実際に参考書の内容を踏まえて記事を書いてみました。上手くまとめられているといいのですが。